研修医/医学生の方へ

当教室の概要

現在の診療・研究活動の概要と目標

診療

循環器疾患の代表である心筋梗塞・狭心症といった虚血性心疾患はもちろんのこと、心筋症・不整脈・高血圧など、循環器疾患全般を対象に診療を行っています。特に、不整脈、心不全、肺高血圧に重点を置いています。また、大規模臨床研究の成績に基づいた論理的治療と、患者様の生活の質(Quality of life)を重視した全人的治療を目標にしております。

不整脈については診断としては非侵襲的検査であるホルター心電図、体表面電位図、体表面ヒス束心電図から侵襲的検査である、電気生理学的検査を積極的に行い、治療につながる不整脈の病態把握に努めております。その検査結果を踏まえて、カテーテルアブレーションや植込み型除細動器等の最先端の非薬物治療と薬物療法の両面から治療を行っています。

心不全に対しては、薬物療法としては昨今の大規模臨床試験において有効とされている、血管拡張作用を持つベータ遮断薬の積極的な導入を、非薬物療法としては両室ペーシングや心室補助装置による重症心不全の治療を当院心臓血管外科、麻酔科の協力の下に行っています。

肺高血圧症については、当施設胸部・腫瘍外科部門との連携のもと、移植を視野に入れ、経口及び経静脈プロスタサイクリン製剤の導入を積極的に行っています。また、肺移植患者様ができるだけ安定した状態で肺移植が受けられるよう、十分な術前管理を行っています。


研究

臨床研究から基礎研究まで、また分子生物学的手法を用いた細胞及び遺伝子単位の研究から、マクロ的に心臓全体を一機関としてとられる研究まで幅広いスペクトラムで行っています。
特に不整脈、心不全、肺高血圧の分野における研究に重点を置いています。 いずれの研究も臨床から生じた疑問や問題点を重視し、臨床診療により多くのフィードバックが得られることを目標として行っています。 


伊藤教授 紹介

伊藤教授
昭和57年3月 大阪大学医学部卒業
昭和57年4月 大阪大学大学院医学部第一内科入学
昭和61年3月 同 卒業
昭和61年4月 大阪大学医学部第一内科研究生
昭和61年7月 桜橋渡辺病院内科  医員
平成11年5月 同 部長
平成19年4月 桜橋渡辺病院 心臓・血管センター センター長
平成21年4月 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 生体制御学講座(循環器内科学)教授
平成27年4月 岡山大学病院成人先天性心疾患センター センター長併任
伊藤教授挨拶

循環器内科は命にかかわる疾患を数多く扱い、医師としての高い総合力が求められます。
対象疾患は急性心筋梗塞、重症心不全、ショックそして重症心室性不整脈など緊急治療を要するものから、心臓弁膜症、心筋症、慢性心不全、不整脈、高血圧症、肺高血圧症など慢性疾患まで幅広いのが特徴です。最近では成人先天性心疾患やがん患者の循環器合併症を予防し治療する腫瘍循環器学まで循環器内科のウィングは広がっています。

検査も心電図、画像診断、カテーテルによる造影検査・電気整理検査などがあります。治療も動脈硬化病変に対するインターベンション、不整脈に対する根本治療であるカテーテル心筋焼灼術、植え込み型除細動器、両室ペーシングなどのデバイス治療、そして心房中隔欠損症や大動脈弁狭窄症に対するカテーテル治療など多岐にわたっています。

“そんなに沢山できない。”などと恐れる必要はありません。一見複雑に見える病態も、絡み合った糸を紐解けばシンプルなことが多いのも循環器疾患の特徴です。そこを総合的に教育するシステムを持っているのが岡山大学循環器内科です。

臨床経験豊富なスタッフとともに一例一例しっかりと病態を読んで、正確な診断を得る。すると自ずとその症例のbest treatmentが決まります。症例を“読む”姿勢を身に着けることで、キャリアパスに大きなメリットになります。後は実践です。

中四国地方の医療の中核を担う岡山大学の関連病院において臨床能力を伸ばしてください。このような姿勢があれば、患者から信頼される医師になることができます。“研究なくしてよい臨床なし。”臨床の疑問が研究のモチベーションとなります。また、研究が臨床レベルを向上させます。

循環器内科は、全国でもトップクラスの実績を誇る不整脈、心不全、動脈硬化そして肺高血圧症の研究とともに、画像診断、心不全、大規模臨床試験、再生医療など循環器診療の最先端の研究も行っています。海外留学も積極的に支援しています。

若い医師には是非世界で勝負し、羽ばたいて欲しいと願っています。
患者は最高の知識と技量を持ちかつ人間性にあふれている医師に見て欲しいと考えています。私の目標もそのような医師を育てることにあります。若手医師の積極的な参加を歓迎いたします。


スタッフ・医員・大学院生・研究生

スタッフ紹介

留学
斎藤 幸弘 ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)

教室の歴史

1991年-1994年 初代 原岡昭一教授 岡山大学医学部附属環境病態施設の改組に伴い、国立大学では4番目の循環器専門内科として創設されました。心筋症、虚血性心疾患を中心に診療を行い、研究では心電図体表面電位図による臨床心電図学と冠循環の調節因子に関する実験的研究が行われました。
1994年-2008年 2代 大江 透教授 1994年に対応診療科である循環器内科が正式に設置されました。さらに冠動脈疾患治療部が1996年に開設されました。臨床面では不整脈疾患、重症心不全を中心に虚血性心疾患、心筋症、血管疾患など循環器領域全般についてカテーテルアブレーション、植込み型除細動器、冠動脈形成術等の侵襲的治療と薬物治療両面から診療を行っています。また、当院の肺移植の施設認定に伴って、原発性肺高血圧症に対するプロスタサイクリン持続静注療法を積極的に行い、その実績は日本でも有数のものとなっています。

医局員・同門会員数の推移

医局員・同門会員数(岡山大学循環器グループ)


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