岡山大学循環器内科 岡山大学循環器内科
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中島充貴先生の「次世代CTによる冠動脈疾患診断への有効性に関する論文」がJournal of Clinical Medicineに掲載されました。

2025.09.18

論文名:Photon-Counting CT Enhances Diagnostic Accuracy in Stable Coronary Artery Disease: A Comparative Study with Conventional CT

雑誌:J. Clin. Med. 2025, 14(17), 6049

概要:当院では国内で早い段階から次世代の画像診断技術であるPhoton-CountingフォトンカウンティングCT(PCD-CT)が使用可能となっております。
本研究では、冠動脈診断におけるPCD-CTと従来のエネルギー積分型検出器CT(EID-CT)の有効性を比較検討しております。傾向スコアマッチングを用いて両群の患者背景を揃えて比較したところ、PCD-CTは狭窄やハイリスクプラークの過大評価を減らし、不要な侵襲的冠動脈造影の紹介率を有意に低下させながら、臨床的に重要な病変の検出感度は維持することが示されました。
PCT-CTは、より正確で効率的な冠動脈疾患診療に資するものであり、患者負担の軽減と医療資源の最適化に寄与することが期待されました。

外部リンク:https://doi.org/10.3390/jcm14176049