岡山大学循環器内科 岡山大学循環器内科
NEWSメインイメージ

岩崎慶一郎先生の「便秘と将来の心血管疾患発症に関する論文」がJACC Asiaに掲載されました。

2025.10.07

論文名:Constipation and Incident Cardiovascular Disease: A Nationwide, Real-World Cohort Study

雑誌:JACC Asia. 2025 Sep 25:S2772-3747(25)00460-0.

概要:便秘と心血管疾患(CVD)発症の関連性が示唆されていますが、便秘が将来のCVD予測能を改善できるかを評価した研究は限られています。本研究では、日本の全国規模疫学データベースを用いて便秘とCVD発症の関連を検討し、便秘が将来のCVD予測能の改善に寄与するか評価しました。結果として、便秘は将来のCVD発症と有意な関連があり、既知のCVDリスク因子に便秘を追加することでCVD予測は小幅ながら有意に改善しました。本研究の結果から、便秘が生活の質の問題としてだけでなく、一般集団における潜在的な心血管リスクとして重要であることが示唆されました。この研究は東京大学循環器内科と共同で行いました。

外部リンク:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2772374725004600