循環器内科からのお知らせ
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多屋慧先生の「心血管・腎・代謝(CKM)症候群の進展における性差の検討」に関する論文がEHJ Openに掲載されました。
2026.01.13
論文名:Sex differences in the progression of cardiovascular–kidney–metabolic syndrome
雑誌:European Heart Journal Open, Volume 5, Issue 6, November 2025, oeaf162
概要:本研究は、心血管・腎・代謝疾患の相互関連を統合した新概念であるCKM症候群について、その進展度と将来の心血管疾患(CVD)発症リスク、および性差を検討した全国規模のリアルワールド研究です。2014~2023年にDeSCデータベースに登録されたCVD既往のない約133万人を対象とし、CKMをStage0(リスク因子なし)、Stage1(機能異常を伴う肥満)、Stage2(代謝リスク因子、腎障害)Stage3(無症候性CVD)に分類し、心筋梗塞、脳卒中、心不全、心房細動、末梢動脈疾患の発症との関連を多変量Coxモデルで解析しました。結果、CKMステージの進行に伴いCVD発症リスクは段階的に上昇し、Stage3で最も高リスクでした(調整ハザード比1.85)。男女別解析でも同様の用量反応関係を認め、CKMの進展は性別にかかわらずCVD発症と強く関連していたことがわかりました。以上の事実より、CKMの早期評価と管理の重要性が示唆されました。
御指導賜りました江尻健太郎先生はじめ共著の先生方、誠にありがとうございました
外部リンク:https://academic.oup.com/ehjopen/article/5/6/oeaf162/8365053