循環器内科からのお知らせ
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西原大裕先生の「心臓CTで評価した冠動脈周囲脂肪の炎症と予後に関する多施設共同研究(PCAT-Study)からの論文」がJACC Asiaに掲載されました。
2025.01.15
論文名:Evaluating Pericoronary Adipose Tissue Attenuation to Predict Cardiovascular Events: A Multicenter Study in East Asians
雑誌:JACC Asia. Jan; 5(1): 1-11, 2025
概要:岡山大学病院、香川県立中央病院、岡山赤十字病院、川崎総合医療センターの日本国内4施設で心臓CT検査を受けた2,172名を対象に、冠動脈周囲脂肪組織の減衰値(Pericoronary Adipose Tissue Attenuation: PCATA)が心血管イベント予測に与える影響を評価しました。その結果、追跡期間中央値6年間で33件の心血管イベントが発生し、心血管イベントを発症した患者は有意に右冠動脈のPCATAが高いことが観察されました。また、右冠動脈PCATAの高値は、従来のHisayamaリスクスコアやCT所見を調整後も心血管イベント発生の独立した予測因子であることが確認されました。近年、画像技術の進歩により、CTにおける冠動脈周囲脂肪組織の炎症の可視化・定量化が可能になり、欧米人では心血管イベントとの関連が示されていましたが、アジア人においては明らかではありませんでした。本研究は、東アジア人におけるPCATAの有用性を初めて多施設規模で明らかにし、将来の心血管疾患のリスク層別化における重要性を示しています。
外部リンク:https://www.jacc.org/doi/10.1016/j.jacasi.2024.09.009
網岡尚史先生が、日本循環器学会 第8回基礎研究フォーラム(2024/12/7-12/8, 東京)にて BCVR Award Session優秀賞を受賞しました。
2025.01.15
受賞演題名:Deletion of Integrin Alpha1 Preserves Aortic Wall Integrity, Suppressing Angiotensin-II-Induced Abdominal Aortic Aneurysm Rupture
概要:この度、BCVR2024で優秀賞を受賞致しました。本研究は、腹部大動脈瘤に対する新規治療ターゲットとして細胞膜のコラーゲンレセプターであるインテグリンの可能性を示したものです。研究は現在進行中で、分子メカニズムをさらに突き詰めた後に論文化を予定しています。本研究の御指導を下さっている三好先生、湯浅教授、また日頃からご支援いただいている技師の近藤さん、赤沢さんにこの場を借りて心より感謝申し上げます。
中島充貴先生が日本循環器学会第125回中国地方会(2024/11/30-12/1,倉敷)で若手研究者奨励賞(YIA)を受賞しました。
2025.01.15
受賞演題名:成人期Fontan術後症例における機械学習を用いた臨床分類
概要:この度、第125回日本循環器学会中国地方会で若手研究者奨励賞を受賞致しました。
本研究では機能的単心室の症例に行われるFontan術後に成人期まで生存した症例を対象に、機械学習によるフェノタイピングを行いました。成人期Fontan術後の症例は3つのグループに分類され個々に異なる臨床像と予後を示したため、機械学習を用いた臨床分類の有用性が示唆されました。今後は他の成人先天性心疾患専門施設と連携し、外的妥当性も検討した上で、論文化を予定しております。御指導賜りました先生方、誠にありがとうございました。
岡山大学循環器内科サイトをリニューアルしました。
2024.10.29
このたび、岡山大学循環器内科サイトをリニューアルいたしましたので、お知らせいたします。
この度のリニューアルではデザインを一新し、より分かりやすい構成と、スマートフォンなどのモバイル機器でもより快適に見て頂けるように改善しております。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
https://okayama-u-cvm.jp/