循環器内科からのお知らせ
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中島充貴先生の「心臓CTにおける冠動脈周囲減衰指数と心不全の進行との関連を検討した論文」がJACC Advに掲載されました。
2025.05.16
論文名:Prognostic Value of Pericoronary Fat Attenuation Index on Computed Tomography for Hospitalization for Heart Failure
雑誌:JACC Adv. 2025 Mar 27;4(5):101685.
概要:心臓CTは冠動脈の狭窄度のみではなく冠動脈に付着したプラークの脆弱性を評価できるため、虚血性心疾患においては重要な診断モダリティとなっております。近年では、冠動脈周囲の脂肪のCT値を評価する冠動脈周囲脂肪減衰指数(Pericoronary Fat Attenuation Index: FAI)が、冠動脈の炎症を反映して虚血性心疾患のイベントを予測する新たなリスクマーカーとして知られてきております。本研究では、FAIを評価することで将来の心不全イベントを予測できることを新たに明らかにしております。心不全の進展には炎症が関与することが知られており、冠動脈の炎症を反映するFAIは将来の心不全を予測するサロゲートマーカーとしても活用される事を期待しております。
外部リンク:https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2772963X25001024?via%3Dihub