岡山大学循環器内科 岡山大学循環器内科
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駿河先生の「TAVRの長期成績」に関する論文がJAHAに掲載されました。

2026.02.10

論文名:Comparing Clinical Outcomes of Patients With a Small Versus Large Annulus After Newer- Generation Balloon- Expandable Transcatheter Aortic Valve Replacement

雑誌:J Am Heart Assoc. 2026;15:e043880.

概要:本研究では、Sapienシリーズの新世代バルーン拡張型経カテーテル大動脈弁(BEV)を用いたTAVR後の長期成績を、大動脈弁輪径の大小(カットオフは430mm3)により比較検討した。3182例を対象に傾向スコアマッチングを行い、5年間の臨床転帰を解析した結果、小弁輪群では術後の弁平均圧較差や重症プロステーシス・患者ミスマッチ(PPM)の頻度が高かったものの、全死亡、心不全再入院、生体弁機能不全、再治療率はいずれも大弁輪群と同等であった。また、機能的状態やQOLの改善効果も5年間にわたり両群で同程度に維持された。これらの結果から、小弁輪群では自己拡張型の弁が大きな弁口面積を得られる点で優位なのではと言われている中、BEVを用いたTAVRは、小弁輪患者においても長期的に安全かつ有効な治療選択肢であることが示された。今後RCTで比較されているsmart trailの結果を待ちたい。

外部リンク:https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.125.043880